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天啓通信

ほんとうは恐ろしい占いの話

神の宣託?悪魔の暗示?
タロットカードの象意にかかわる体験談 3題

タロットカードが深く関わる心霊ミステリーのエピソード。次にご紹介するのは、公園に落ちていた1枚のカードを偶然、目にしたところから始まる恐怖譚です。

【その2】恋人のカード リバース

投稿者 キンドウさん・32歳・埼玉県在住

恋人のカード

2ヶ月に1度くらいのペースで天啓さんを利用させていただいています。どんなことでも良く当たるし、毎回いただくアドバイスがまた素晴らしいので、公私にわたって悩み事が多い身には、本当になくてはならない存在です。
でも霊を信じるかと言われたら、以前の私は「NO」でした。あくまで占いのバリエーションのひとつだという割り切った気持ちで、イタコの先生にもご相談していたのです。

その考え方が少し変わったのは、まだコロナが流行する前の冬にたまたま体験した出来事がきっかけでした。とは言っても直接、幽霊に遭遇したということではなくて、説明のつかない狂気じみた話というか、とても気味の悪い体験をしたのです・・・・・。

その日は土曜日で、週末勤務のある夫を会社へ送り出した後、日頃の仕事の疲れを取るために2度寝していました。そこへすぐ電話が掛かり、無理矢理に起こされたのですが──。寝床に入ったまま呼び出し画面を見ると、隣町に住む母でした。

「アンタ、前から電動機付き自転車が欲しいって言っていたでしょう」
「うん、欲しい。駅まで行くのに便利だもん。ママ、買ってくれんの?」
「あんな高いモン、嫌よ。でもその代わり、タダでくれるっていう人がいるの」
「誰?」
「ウチのお向かいの田崎さん。息子さんが転勤で関西に行っちゃって、乗らなくなったのが1台余ってるって。今日の朝、奥さんと立ち話している時に偶然、その話が出てね、市のリサイクル回収に出して誰かに使ってもらおうって考えていたらしいんだけど、それならウチの娘が欲しがってるから譲ってよって頼んだら、どうせ不要の物だからタダでくれるっていうわけ。2年前に買ったまだ新しいヤツらしいし、ちょっとアンタ、運が良いわよ!」

当時は通勤の最寄り駅まで自転車を使っていたのですが、我が家があるマンションとそことの間にはダラダラと長い坂道があって、前から「電動機付きが欲しい!」と夫や実家の父母にねだっていたのです。ですから、その話にすぐ飛びつきました。

「ねえ、それ、いつもらえんの?」
「それがもう、ウチにあるのよ」
「じゃあ、今日の夕方か明日にでも取りに行ってイイ?」
すると母が「それならこれから用事で出掛けるついでに、公園まで乗ってきてあげる」というので、待ち合わせの時刻を決めるとベッドから跳ね起きたのです。

さっそく身支度を調えて家を出ました。約束の時間は正午だったのですが、念願の原動機付きが手に入る嬉しさに浮かれて時間を読み違えてしまい、11時過ぎに現地へ着いてしまいました。
そこの公園は敷地が広大で、魚が泳ぐ池やちょっとした雑木林もあるようなところなんです。それでせっかくだから散歩でもして時間を潰そうと思いまして、入口近くの遊具がある広場から奥の方へ入りました。
歩き回っていた時間は30分くらいだったでしょうか。そろそろ待ち合わせの時刻だと、来た道を戻り始めた時のことです。ふと目に入った雑木林際のベンチの上に、ハガキのサイズよりも少し小さい色付きの紙片が置かれていることに気づきました。

輝く太陽と山を背景に全裸の男女が斜め向かい合わせに立ち、それぞれの傍らには、12個の実を付けた生命の樹と蛇が巻き付いたリンゴの樹。そして、それを天から大天使が見守っている図。じつは私、高校生の頃までタロット占いに凝っていたので、それが何なのかすぐに分かりました。有名なライダーウエイト版の恋人のカードでした。

(何、コレ?何でこんな場所に・・・・・?)

ごくたまに道端に文庫本や手帳が落ちている光景は目にしたことがあります。でも、よりによってタロットカード、しかも1枚だけというのは生まれて初めて見ました。頭の中の疑問符に動かされ、そっとベンチへ近づきました。遠目には分からなかったのですが、使い古された跡のあるカードでした。

違和感とともに興味を惹かれたものの、直に手に取る気にはなれませんでした。4つの角は磨滅して捲れ上がっているし、表面には得体の知れない飛沫が染みついていて・・・・・。

(キモっ!)

誰かが落としていったのか、それとも何かを意図して故意に置かれたのか、辺りを見回しても持ち主らしい人影はなく、枯れ葉の落ちかけた冬の木立が風にざわめいているだけでした。
そのうちに雑木林を縫う小道の向こうから、誰かが近づいてくる気配がしました。私が置いたのかと思われたら嫌なのでさりげなくその場を離れ、少し距離を置いた場所で成り行きを眺めました。やって来たのは40代くらいの夫婦連れと思しき男女で、いずれもトレーナーにスポーツシューズの姿で、いかにもウォーキングの最中という感じでした。と、男性の方が急に歩を止めてベンチへ腰を降ろしかけたのですが、お尻の下のカードに気づいたらしく、中腰のまま動きを止めました。

(あの人たちが忘れていったの?いや、違うみたい)

男性は首を傾げながら恋人のカードを拾い上げ、連れの女性に差し出しました。女性の方も不思議そうに眺め、2人はベンチに座ってからもしばらくそれを見つめていたのですが、やがていきなり男性の様子が急変しました。 手にしていたカードを落とすと、そのままがっくりと道に膝を突き、正座するような格好で倒れ込んでしまったのです。

驚いて呼びかける女性の声。それはすぐに絶叫に変わり、聞きつけた人々が1人2人と集まって、静かだった雑木林の道は瞬く間に騒然となりました。私も近づいて見守っていたのですが、鬱血して膨れ上がった苦しげな顔が今でも脳裏に焼き付いています。野次馬の誰かが「心筋梗塞じゃないか?」と話す声が聞こえました。

少しして遠くにサイレンの音が流れ、2人の救急隊員が駆けつけて、倒れていた男性は担架に乗せられました。こちらも呆然とした状態から我に返り、スマホで時刻を見るとすでに約束の時間を過ぎていました。 「あ、入り口に戻らなきゃ・・・・・」
救急搬送の後を付いていく感じで駐車場のある出入り口まで戻ると、赤い原付自転車にまたがった母の姿が見えました。小走りでそこへ駆け寄り、

「待った?ゴメンね」
「ちょっと、コレ何の騒ぎ?一体、どうしたのっ?」
「奥の森で男の人が倒れたんだよ。私もたまたま、すぐ近くにいたの」
「事故?それとも何かの発作?」
「よく分からないけれど、それまで元気にウォーキングしていたみたいなオジサンが、急に苦しがって倒れていたから、たぶんそういうことだと思う」
すると母はこちらの目をじっと覗き込みながら、青ざめた顔で「怖い」と漏らしました。
「ホント、怖いよね。ママとパパも気をつけてね、とくにパパ、ちょっと太り気味だし、会社辞めた後もちゃんと健康診断、受けてる?」
「ううん、違うの。怖いっていうのはそういうことじゃなくてね、ここの森は昔から何かと物騒なのよ」

私の母は地元生まれの人です。父と結婚してからは都内に引っ越し、私はそこで生まれ育ちました。そんな両親が父の早期退職を機に、母の実家へ移り住んだのは今から3年前のことです。母方の祖父母が亡くなって以来、無人になっていたその家屋をリフォームし、2人でのんびりと暮らしています。また、その時期と前後して私も結婚し、新居をどこに構えるかと夫婦で相談していた時に、たまたま勤め先が埼玉だった夫が「君の実家の近くで良いよ」と言ってくれて、今のマンションに引っ越してきたのです。

そんな地元をよく知る母が言うには、
「この公園の森ね、昔から首を吊る人が多いの。私が物心ついた頃から結婚して他所へ移るまでの間にも、自殺した死体がまた見つかったってよく聞かされたわ。現にこの原付くれた田崎さんちのオジイチャンもね、昔、犬の散歩をしている最中にここで首吊りに出くわしたことがあるらしいわよ。夜は人気がなくなっちゃうから、誰にも邪魔されず、静かに死ねるってことなんでしょうけど、近くに住んでいる人間にしたらホント良い迷惑よ。アタシが中学、高校に通っていた時分にも、心霊スポットだとか騒ぐ子が多くて、わざわざ夜中に繰り出して肝試しするバカも沢山いたわね。その子たちが幽霊を見たのかどうかまでは知らないけれど、とにかくそういう縁起の悪い場所だから、アンタもあんまり奥へ行っちゃダメよ」と・・・・・。私には初耳の話でした。

その晩、夫が帰ってきてから、昼間にあった出来事を話しました。彼は典型的な理系人間で、霊やオカルトの話題は鼻で笑う人です。ですから初めは黙っていようと思ったのですが、母を通して原動機付き自転車をもらった経緯を説明するうちに、つい余計なことまでしゃべってしまいました。

「すると君はこう言いたいわけ?そのオッサン、そのタロットカードを拾ったから、急に発作を起こして倒れたんじゃないかって?つまり、それは呪いのカードだったってこと?」
「ううん、さすがにそこまでは言わないけれど、とにかく気味が悪かったの。ただ、それだけ」
「そんなの、偶然に決まってんじゃん。オレが子供の頃にも、よく近所の河川敷にエッチな本が沢山落ちていてさ、たまに拾うヤツもいたけど何ともなかったぜ」
「そんなくだらないものと一緒にしないでよ」
「くだらなさのレベルでは同じ話じゃん。だいたい君、たまに占いのサイトやら本やら見ているみたいだけどさ、そういう馬鹿げたことを信じるのは止めた方が良いよ」
「趣味なんだから放っておいてよ。アンタに関係ないことじゃないのっ!」
そんな調子でいつの間にか口喧嘩になってしまい、元から子供じみたところがある夫はムキになり、「明日、その場所へ行ってみて、もしまだタロットカードが落ちていたら、今度はオレが拾ってやる」とまで言い出したのです。

翌日の午前中、夫は本当に公園へ向かってしまいました。しかたなく私も同行し、前の日と同じ場所にたどり着いたのですが、男性が倒れたベンチの周囲にはもうあの恋人のカードは見当たりませんでした。
「ねえ、呪いのカード、どこにあんだよ?」
「知らないわよっ。風に飛ばされたのか、公園の人が掃除したのかもしれないし」
「なぁんだ、つまんねぇ」
と、夫は小馬鹿にしたような表情で辺りを見回し、そのうちに一点を見つめて動きを止めました。

「あ、あった。アレ?」
「えっ?」
彼が指差した先の木立の間に、冬の日差しを受けて舞うものが見えました。恐る恐る近づくと、まごうかたなきあの恋人のカードでした。絵図が逆さま(リバース)の状態で、人の背丈ほどの木の枝に吊されていたのです。
「うっ!」 紙片の周りには黒い糸のような筋が幾重にも絡みつき、それが長い髪の毛だと分かった瞬間、私はその場から飛び退きました。
「な、何だよ、コレ。キモイな・・・・・」
「ダメっ!止めてっ!」
恐る恐る指を伸ばそうとした夫の手を払い除け、強引に道へ引き戻しました。
「もし、触ったら離婚だからっ!」

人目も憚らずに大声で叫ぶと、彼のフリースの裾を掴んだまま一目散に雑木林を離れたのです。
その目的は分かりませんが、常識的に考えれば誰かのイタズラということになるのでしょう。でも、私は違うと考えています。夫は気づかなかったようですが、こちらの耳にははっきりと聞こえました。吊されたカードに触れようとする彼の手を咄嗟に払い除けた瞬間、誰かが悔しそうに舌打ちをする音が──。

あれはたぶん、女だったと思います。その舌打ちの主とあそこの雑木林、そしてボロボロの恋人のカードとの間にどんな因果関係があるのかは知りませんし、あえて知りたいとも思いません。ただ、私も昔はよく1人占いをしていたので、その辺は何となく気づくところがありました。

素人がタロット占いをやると、どうしても「このカードが出ないかな」って考えちゃうんですよ。例えばカップの9がウィッシュカードと呼ばれていて、それが正位置の形で出ると願望が何でも叶う徴(しるし)だということは、タロットを囓った人なら誰でも知っています。同じように、裕福な暮らしを夢見ていたらコインの9や10、あるいは大アルカナの世界の正位置、復縁を願っているなら審判のカードの出現を占う側が無意識に求めてしまうわけです。そしてそれがもし片想いのような恋愛の悩みだったら、やっぱり恋人のカードが出て欲しいですよね。

だからこの異様な話には、何度占っても恋人のカードが出なくて、現実の恋愛も上手く行かず、最後は自ら死を選んでしまった誰かの怨念が、深く関わっている気がするんです・・・・・。