四歳になる息子がいます。その息子についてです。素直で物覚えもよく、絵や字も同年代の子供に比べて上手に書ける自慢の息子なのですが、ひとつ気になることがあります。自宅にいる時、何もない場所に向かって微笑んだり、手を振ったりしているのです。どうやら、私には見えないものを見ている様子です。

「何かいるの？」と聞くのですが、決まって無視されます。ほかの質問には素直に答えてくれるのですが、その質問にだけは決して答えてくれないのです。そこで、霊感がある友人に遊びに来てもらうという形で息子を見てもらいました。その友人はWebデザイナーとの兼業で占い師をしている人で、霊が見える人です。占いの腕もなかなかで、過去に占ってもらったら、予知の結果が八割くらい当たって驚きました。その友人に来てもらったところ、「神様に気に入られている」と言われました。

どうやら息子は、通りすがりの神様と仲良くなったそうです。「日本で昔から敬われている自然霊で、良い性質の神様だから問題ない」とのことでした。息子が同年代の子供に比べて優秀なのもその神様の加護の力だそうです。なんでも彼女曰く、そういった自然霊の神様には良い神様だけでなく悪い神様もいるので、悪い神様に気に入られると不幸な目に遭うこともある、息子君は運が良い、とのことでした。

何かしたほうが良いのか聞きましたが「何もしなくていい、息子君と神様の関係に水を差す真似はしないほうがいい」とのことでした。息子が神様に気に入られているなんて、完全に私の理解を越える話で驚きましたが、何はともあれ、良くないものではなくて胸をなでおろしました。

（滋賀県大津市　笹野美沙さん　30歳　主婦）

瑠流束先生より

日本には古来よりたくさんの自然霊がおり、その存在は「神様」として現在も脈々と息づいています。占い師のご友人様がご説明されている通り、彼らの中には良い存在も悪い存在もおり、悪い存在に目を付けられると酷い目に遭ったり、何代にもわたって憑かれたりします。また、人間の不成仏霊と違い、神格を持っていますので、除霊や浄霊といった行為も効果がなく、かえって状況を悪化させてしまう可能性があります。そういった意味で、彼らは決して油断のできない相手です。しかしながら、息子さんが気に入られた「神様」はそういった危険な存在ではなく、また純粋に息子さんを気に入っているようです。「触らぬ神に祟りなし」という言葉の通り、そのままにしておくことをお勧めします。