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霊媒事件簿

心霊トンネル

第14話

十年以上前、某地方の建設業者の方からかつて寄せられたご依頼です。「旧国道のトンネルを封鎖する前に除霊を行ってほしい」とのこと。国道には新トンネルが開通し、現在そちらが使われているそうですが、古いトンネルは心霊スポットとして有名で、訪れる者が後を絶たないとのこと。こちらの心霊トンネルの除霊に携わった件についてお話いたします。

噂に尾ひれがついて…

心霊トンネル

そのトンネルは明治初期に掘られた手掘りの隧道(ずいどう:トンネルの古い呼び方)で、確かに見た目も佇まいも不気味な雰囲気を醸し出していました。「以前、若者同士のいさかいがあり、トンネル内にて暴行され殺された若者がいたそうだ」「トンネルの中で立ち止まるとその霊が憑いてくるそうだ」といった噂が有名とのこと。しかし公式な記録によると、かつてそういった事件や事故の類が起きたことは一度もないそうです。「地元の暴走族が小競り合いを起こしたことは何度かあります。噂はその話に尾ひれがついたものでしょう」建設業者の方はそうおっしゃっていました。

背筋が凍る気配の正体は…

実際に現地を訪れてみて驚きました。「かつて事件や事故が起きたことは一度もない」とのことでしたが、そのトンネルは確かに禍々しい雰囲気を醸し出しており、一歩近づくにつれて頭が締め付けられるような痛みと背筋が凍るような寒気に襲われました。まるで不浄霊のるつぼです。これほどまでに禍々しい場所は全国を探してもそう滅多にあるものではありません。噂になるのも頷ける有様でした。

こういった案件を受ける際に必ず持ってくる魔除けの水晶の数珠を握りしめ、私はトンネルの中に入っていきました。すると、妙な違和感を覚えました。悲惨な事件や事故がきっかけになって不浄霊の巣窟と化したスポットには、必ず母体となる強大な霊体が地縛霊化して巣食っているのですが、このトンネルにはそういった霊体の気配がまったくしないのです。力の弱い不浄霊がただただ無数に集まって蠢いているだけだったのです。「噂に尾ひれがついて心霊スポットと化した」という言葉は本当なのだと実感しました。この場所は地元の人々が怖い場所として噂し続けたことにより実際に負の想念が集積され心霊スポットと化した場所だったのです。

祈祷を行いながらトンネルを封鎖…

しかし、これは逆に厄介とも呼べる状況でした。“主”のような強大な霊体がいる場合、逆に言えばその霊体を祓い清めることで場所全体を浄化することができます。しかし、こういった噂が作り出した場所は、そういった“主”のようなものが存在しないので、何をどうしたところで無数の不浄霊を祓うことができないのです。お札を貼ったり祭壇を組んだり供養の祠を立てたりする方法もありますが、それを一般の方に見られた際にはますます噂を誇張させてしまう羽目になります。こういった場所を鎮静化させる唯一の方法は「人々の記憶から忘れ去られること」なのです。

ご依頼者である建設業者の方々に事情を説明すると「封鎖のために土嚢を積んで通れなくする、そのあいだ変なことが起きないように立ち合って欲しい」と改めてご依頼されました。どうやら建設業者の方々も地元出身のようで、このトンネルの噂を恐れているようです。こういった恐れの念が積もり積もって日本有数の心霊スポットを作り上げたのです。トンネル封鎖の作業の傍ら、私は低級霊を弾く祈祷を行い続けました。そして日が傾き始める頃、作業は滞りなく終わりました。

忘れることが一番の浄化となる

「人の噂も七十五日」と言います。さすがに七十五日で忘れられることはありませんでしたが、数年もすると噂はどんどん下火になっていきました。「すでに封鎖済みで入れない」という情報が回ったのでしょう。実際に侵入しようとした肝試しの若者たちも完全封鎖された入り口を前にして特にこれといった非日常を味わうこともなく、興の覚める気持ちを抱いたことかと思います。十年経った今、例のトンネルについてインターネットで調べてみても、もう更新の止まった昔の心霊系サイトが数件引っかかるのみとなっています。

人の恐れによって生み出された負の霊場は日本各地にあります。元々曰くがあった場所もそうでない場所もあり様々ですが、共通して言えることは、人が意識し続けることで心霊スポットとしての性質がより強まっているということです。我々の暮らしている土地には太古の昔から人の営みがありました。いわば人や動物が死んでいない場所などこの地上にありません。過度に意識し、恐れ、怖がるのではなく、日常の一部として受け入れ、忘れること。それが一番の浄化となるのです。