編集部 「当天啓で霊能者であり霊感占い師として、多方面で活躍されている時空先生ですが、少女時代からすでに強い霊能力を発揮していたとお聞きました。今日は当時のエピソードについて教えていただけないでしょうか」

時空（じくう）先生 「ごく小さい頃は、普通の子どもでした。霊の気配を感じたこともないし、カンが当たるわけでもない。ところが小学生くらいでしたか、急に気を失って倒れることが多くなりました。学校でもよく倒れて、保健室に運ばれましたね。失神する前は胸が苦しくなりますが、目覚めたときは妙に身体がすっきりしています。その頃から頻繁に霊の気配を感じるようになりました。道を歩いていても、そこら中に霊がいる。周りの友達には見えなくても、私には霊の姿が見えます。無表情の霊もいれば、暗い表情をしている霊もいる。当然、避けるべき霊もいます。友達と歩いているときにやたらと『ここから先に踏み入ってはいけない！』と強く主張し気味悪がられたこともありますよ」

編集部 「身体の中で何か異変が起こり、霊感が備わったのですね」

時空先生 「そうですね。もしくは潜在的に持っていたものが顕在化したのかもしれません。ただし、その頃は霊が見えるだけの、単なる霊媒体質でした。霊能力が本格的に高まってきたのは、人から相談を受けるようになってからですね。同級生の女の子が心霊写真の処分に困っていて相談されました。当時の私は色んな場所で『霊がいる』と言って周囲に不気味がられていました。『目立ちたいから霊能力者のふりをしている』と陰口を叩かれたこともあります。でも、その女の子は私を信頼し、心霊写真を持ちこんできたのです。家族で海に遊びに行ったときの写真でしたが、ひとりで立っていたはずの彼女の肩に誰かの手がかけられています。人間の手とまったく同じですが身体がありません。手だけです。当時はまだデジタルカメラがなくてフィルム式でしたが、現像が上がってきたとき飛び上がりそうになったと言います」

編集部 「肩に手、ありがちな心霊写真ですが、本人からしたら怖いですよね」

時空先生 「心霊写真自体初めて見たので、どうすればよいかわからなかったのですが、一旦、預かって家に持ち帰りました。そして夜、部屋で写真を眺めていたところ、不思議とその霊の背景が見えてきたのです。頭の中に手以外の姿も描かれ、人生が映像のようにあらわれました。水難事故にあった若い女性の霊でした。同級生の女の子によく似た妹がいて、懐かしくて肩に手を添えたようです。恨みなどは抱いていませんが、彼女に取り憑いても困ります。写真を見ながら霊に呼び掛けてみたところ、霊はこちらに気づいて私の言葉に耳を傾けてくれました。トラブルをもたらさないことを約束してくれたのです。実は同級生の女の子はこの写真の撮影直後から、肩が妙にだるかったそうです。けれど、この日を境に元通りになったと言います。小さな霊障が起きていたのでしょう」

編集部 「霊と実際に対話ができるぐらいに能力が磨かれたのですね」

時空先生 「ええ。また、その後ですが、心霊写真を持ちこんだ彼女が、校内で私の霊能力について、よい評判を広めてくれたのです。『頼りになる霊感少女』といった感じです。以前のように不気味がられるのではなく、よい意味で注目されるようになりました。ときどき、同じような心霊相談が持ち込まれましたが、力を貸すうちにますます能力の幅が広がっていきました。霊視や守護霊交信、浄霊、除霊と色んな霊術を使いこなせるようになったのです。『人のために役に立ちたい』という気持ちがあったからこそ、そうなったのだと思います」

編集部 「そうして、今は占い師として、たくさんの相談者の方と向き合っておられるのですね」

時空先生 「霊によるトラブルは一般の方では解決できません。私やほかの霊感占い師に与えられた使命だと思います。霊能力を使う鑑定は大変疲れるのですが、『自分がやらずして誰がやる』常にこの姿勢で挑んでいます。鑑定後に状況が好転したと報告してくれる方も多いのですが、励みになりますね」

編集部 「今後の簡単な予定をお聞かせください」

時空先生 「しばらくは通常通り鑑定業務を行い、その後、修行のために霊山に登る予定です。今まで何度も足を運んでいる場所ですが、行くたびに霊能力が研ぎ澄まされます。占い師として相談者の方によりよいアドバイスができるようになると思います」

編集部 「それは楽しみです。今日はありがとうございました」