人に霊がとり憑くように、時に霊はものに宿る時があります。中でも、霊が宿りやすいといわれているものをご紹介しましょう。

家そのものに宿ることもあれば、私たちの身近にあるものに宿ることもあるのです。

ひと口に「もの」といっても、霊が宿りやすいもの、宿りにくいものがあります。特に、人の感情が入りやすいものを好みます。そういうと、すぐに思いつくのが人形ではないでしょうか。霊は人の髪の毛を好むため、人形に人毛が使われているものなどは、特に宿りやすいです。
また、人形（ひとがた）をしたものは人の念が入りやすいため、人形だけではなく、人物の写ったポスターなどにも霊が宿ることあります。

以前、「夜中になると人形から声がする」というご相談がありました。ご相談者が実家の物置を掃除している時に出てきた人形で、ひと目見てとても気に入ったので、物置から出して部屋に飾っていたそうです。ところが、毎夜その人形から声がするというのです。鑑定をしたところ、ご相談者のひいおばあさんにあたる人が、とてもかわいがっていた人形でした。ずっと人目に触れずにいたところ、ご相談者に見つけてもらったことがうれしくて、そのことを伝えるために声を出していたのです。今後大切にしていけば、ご相談者に幸運をもたらす人形であることがわかりました。

古い人形などには、過去の持ち主の念が宿っていることが多く、そのため霊が寄りついてきやすいのです。このご相談は、人形が良い影響を与えてくれるものでしたので問題はなかったのですが、もしも持っていて何か変な感じがした時は、迷わずに人形供養を行なうようにしましょう。

また、霊は石にも宿りやすいです。これも実際にご相談があったのですが、「きれいな石があったので家に持ってきたら、その日から具合が悪くなってしまった」ということでした。鑑定をすると、川で不幸にあった方の霊が多数とり憑いていて、ご相談者を苦しめていたのです。すぐに、元にあった場所に戻してもらうと、体の不調が治ったようです。

きちんと浄化されている石であれば問題はありませんが、自然の中にある石などは不用意に持ってきてしまうと、悪い影響を与える霊が宿っている可能性があります。ですから、極力持ち帰るはやめたほうが良いでしょう。もし、家族などが持ってきてしまった場合は、すぐに元の場所に戻すように伝えてください。

他にも、使用していない神社・仏閣のお守りや、動物の皮でできているもの、アクセサリー、鏡などにも宿りやすいです。

しかし、霊が宿りやすいものをたくさん持っているからといって、悪いことがおきるというのではありません。大切にしていれば、良い霊が宿り、そして貴女の力となってくれることでしょう。