高校生のころ、修学旅行で東京のとある繁華街を訪れた時のことです。私の実家は田舎にあるので、物珍しさもあり、人の多い都会の雑踏がとても新鮮に感じられてワクワクしていました。でも、同級生達とはしゃぎながら歩いていたら、急に気分が悪くなってしまったのです。視界が真っ暗になって、眩暈を覚えた次の瞬間、私は路上に倒れてしまいました。私は宿泊していたホテルにひとりで戻ることになり、ベッドで休んでいたのですが、そこで悪夢を見ました。

ビルの屋上から飛び降り自殺をする夢でした。すごくリアルで、思わず悲鳴を上げて飛び起きてしまいました。でもその時は、旅先で疲れが出てしまったのかな…と思っただけでした。でも夕食の時間、クラスメートのひとりが私のことをじっと見つめてきたのです。

手招きをしてくるので「何？」と近づいてみたら「霊が憑いてるよ」と言われたのです。その子はクラスの中でもあまり目立たない子で、ほとんど話したことはなかったのですが、「昼間どこかで憑けてきたみたい。ちょっと待ってて」と言うと、食事の席から塩を持ってきて、私の肩に振りかけてきました。普段だったら「ふざけないでよ」と言うところでしたが、昼間急に倒れたこと、飛び降り自殺をする悪夢を見たことがあり、私は彼女の除霊（？）をおとなしく受けました。

塩を何度か振りかけられていたら、背中が軽くなった気がしました。それ以降、体調はすぐに回復して、残りの修学旅行は楽しく過ごすことができました。後々、その除霊をしてくれた彼女に話を聞いてみたら「背中に血まみれの女の人が憑いてた。頭が半分潰れてて、飛び降り自殺をした人みたい」と言われ、鳥肌が立ちました。

（新潟県長岡市　雨宮律子さん　30歳　主婦）

翠蓮先生より

塩を撒く除霊法は簡単ですが効果的です。塩には昔から魔除けの効果があるとされており、悪霊を祓ったり、入り口に盛り塩をして結界として用いられたりしてきました。ご相談者様は繁華街で飛び降り自殺をした方の不浄霊に憑かれたようですが、低級霊が憑依して間もない状態であれば、背中に塩を振りかけるやり方で除霊が可能です。ただし、憑依したまま時間が経ってしまうと、霊体の結びつきが強くなり、本人の霊的状態もどんどん衰弱していきますので、霊能者による専門的な除霊が必要となります。