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空想好きの私が子供の頃にしていた残酷な遊び。その結果、待ちうけていた恐怖

残酷な遊び

子供の頃の私は、空想好きな女の子でした。5才のとき、父から買ってもらった人形2体にそれぞれ、ストレートヘアの方には「ちょうちょさん」、ショートでウェーブヘアの方には「きまさん」と名づけ、自分の妹という設定で遊んでいました。声色まで使い分け、本当に二体の人形がしゃべっているように振る舞っていたのです。 私はサラサラヘアで色も白い「ちょうちょさん」がお気に入りで、子供の目にはチリチリの髪に見え、色も浅黒かった「きまさん」と差別し出したのです。私はそれを「ちょうちょさん」に代弁させました。

「きまさんの髪って変ね。なんでそんなにチリチリなの?」「きまさんの顔は黒いのね。汚い顔」そんなことを繰り返し言っては「きまさん」の声色で「ひどいわ。そんなこと言わないで」と泣き真似までしていたのです。

「ちょうちょさん」による「きまさん」いじめはエスカレートしていきました。「そんな汚い顔と髪でそばに来ないで」「そんな髪と顔の子はこうしてやる」と、「ちょうちょさん」が突き飛ばす格好で、「きまさん」を放り投げたりもしていました。

生家は蕎麦屋を経営しており、父母は店で忙しくて私はいつもひとり遊び。そんな歪んだ遊び方をしていても、注意する者はいませんでした。

そんなある日のことです。遊びの途中でいつの間にか眠ってしまった私は、耳元で何かがもぞもぞと動く気配に目覚めました。

目をこすると、「ちょうちょさん」が顔を黒マジックで塗られ、髪を耳の辺りでばっさり切られているではありませんか!そばには「きまさん」が転がり、にやりと笑ったように見えました。

その人形は怖くて、父に頼み、燃やしてもらいました。しかし今でも、あれは「きまさん」の復讐だったのだろうと思っています。

(広島県広島市 福山博美さん 33歳 主婦)

緑先生より

人形に霊が宿る話はよくありますが、博美さんのケースは疑問です。いつも忙しいご両親にかまってもらえず、一人で遊んでいた博美さん。その寂しさから人形を使って鬱憤を晴らしていたと思われます。しかし、幼心にも博美さんの深層心理には「きまさん」に対する罪悪感があり、それを「ちょうちょさんへの復讐」という形で晴らしたのではないでしょうか。霊が憑いた可能性もゼロではありませんが、無意識による博美さんの自作自演という線が強いでしょう。