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電話占い天啓

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危うく大怪我をするところの私を救ったのは、その日が命日の母の霊だった。

母の霊

初めて電話占いの天啓に鑑定をお願いしたきっかけは、夫の浮気のことでした。

“50歳を超えても尚盛ん”と言えば足腰丈夫な元気いっぱいと聞こえは良い笑い話とすら思えますが、当事者家族としては人様に対して顔向けできないと申しますか、恥ずかしいと言いますか、複雑な心持ちがしていたのです。ふた回りも年下の水商売の娘さんに夢中になり、家を空ける機会が増え、あれよあれよと言う間にこれからの暮らしにと取っておいたお金を使ってしまう。そんなことが一度や二度で収まりませんでした。それをなんとか落ち着かせようと、女性セブンだったか女性自身だったか、週刊誌を見ているときに目に止まったのが天啓の電話占いでした。

いろんな方の体験談を読むうちに、ぜひうちの夫にも波動修正ですとか、念送りですとか、二度とよこしまな心が起きないくらい強い力で心の乱れの解消をお願いしようと考えた次第です。実は以前に別の鑑定会社さんで霊視をしてもらい、念送りまでしてもらったのですが一向に改善されず、今回、天啓さんに電話したというわけでした。

そのとき鑑定していただいたのは礼光霊能者でした。

もちろん夫が電話鑑定なんて受ける気になろうはずもなく、電話をしたのは私でした。しかしなんと先生は私を通して霊視し、夫の姿かたちを見て、心を読んで、そして起こりうる未来を見通してくれたのでした。その結果、夫の浮気癖はこの先も収まらず、それこそ不治の病と同じことと言われてしまいました。

そこで夫に対して、私をはじめ家族に対する感情部分に覆いかぶさっていたゆがみのカーテンを、先生が波動修正によって修正してくれたのです。それだけではありません。礼光霊能者には夫のお相手の女性も見えており、彼女の心にも念を送り夫から離れていくように仕向けてくれたのでした。その効果は抜群で、驚くことにその直後に浮気が解消されて、こうして今現在に至るまで一年近く何事もなくて安心するとともに、礼光霊能者のお力に驚嘆と感謝をつのらせておりました次第です。そして今回はそのお礼のあいさつ電話のつもりでしたが、つい先日、私自身に不思議な出来事があり、少しお話しさせていただいたのでした。

さて、昨年、私の母が亡くなりました。

私は結婚して以来、ずっと愛知県で暮らしておりますが、実家は遠く秋田県にございます。父はとうに亡くなり、兄夫婦と暮らしていた母の体調がすぐれないと聞いていたのに、すぐにお見舞いに行きたい心とは裏腹に私は交通事故に遭ってしまい、そのとき病院のベッドの上で毎日を過ごしていたのでした。ようやく2週間後には退院できると主治医から言われ、帰省のための航空チケットを購入した矢先、母の体調は一変してそのまま亡くなってしまったのです。無常にも私は母の死に目に会えず非常に心苦しく、また悲しみ沈んだのでした。「母は苦しまずに逝った」という兄の慰めの言葉に、少しばかり救われた気がしたのでした。それがちょうど一年前の出来事です。

そして先週のこと、本来ならば帰省しているはずの一周忌の当日。

私は母への不孝を心で詫びつつも、月末にはあらためて帰ると兄に伝えて、いつもと変わらず大事な取引先との会議に出席するために、少し前から降り出した雨の中を駅へと足早に向かっていたのでした。傘をたたむのもおっくうに、書類とバッグを両脇に抱え、急いで地下鉄のプラットホームまで、階段を脇目も振らずに駆け下りました。そしてあと5、6段というときに、ハイヒールを履いて走り、雨のせいで滑りやすくなっているところを、急いでいたことによる私の注意力不足、それらが重なって足を滑らせてしまったのでした。けれど不思議と私の思考は正常でした。両足が完全に宙に浮き、身体が地面と平行になっているのがわかり、あれ?私このまま下まで落ちて死ぬのかな?なんてことも冷静に考えていたのでした。しかし次の瞬間、予想もつかないことが身に起こりました。

まるで何かに引っ掛かったかのように、私の身体は後ろへガクンと引き戻され、手荷物がバタバタと階段の一番下、プラットホームまで落下した様を目にしたのでした。そのときはなにがなにやらわかりませんでした。確かに自分は滑って真っ逆様に落ちたはず。しかし今、自分の立っている場所は“あっ!”と思った場所から動いていなかったのです。後ろを振り返りましたが、服がどこかに引っ掛かったわけでもなく、ましてや私の周囲に人の姿は認められなかったのでした。怖いと言うよりも、ただ不可思議な感じだったのです。プラットホームまで今度は慎重に下り、ふと見ると落としたバッグの中から、以前に母からもらったお守りだけが外にこぼれ出ていました。そしてそのお守りを手に取ると、奇妙なことに、なぜか少しだけ焦げたような臭いがしていたのでした。その日の夜、一周忌の法要について兄と電話をしているときに、母の亡くなった時間についての話になり、兄から信じられないような事実を聞かされたのでした。なんとそれはちょうど私が今日、階段から落ちた(実際には落ちなかったわけですが)その時刻は、母が一年前にちょうど息を引き取った時刻と同じなのだそうです。それを聞いて私は居ても立ってもいられませんでした。普段は神仏にすがることも未知の力を信じることもしない私ですが、今回ばかりは単なる偶然の一致と笑っていられる心持ちではなかったのです。翌日、私は残していた仕事を同僚に任せ、月末の予定を繰り上げて急遽帰省したのは言うまでもありません。

兄もまさか本当に急に帰省するとは思ってもみなかったようで、ただビックリしていました。そして久方振りの実家で、“ただいま”と心の中でつぶやき母の仏壇に手を合わせたとき、私は仏壇の前の床が少し焦げているのに気が付いて兄に尋ねたのです。するとなんとあの時間、つまり私が駅の階段から滑り落ちたまさにそのとき、急に仏壇の燭台が倒れたそうなのです。なんと驚くことに、そのときロウソクには火が灯っており、風を防ぐために窓を閉め切っていたにもかかわらず、また床を揺らしたわけでもないのにロウソクが倒れたそうなのです。兄嫁が幸いにもすぐに気が付いて、床を少し焦がした程度で大事には至りませんでしたが、その話を兄から聞いて「あぁ、そうなのか、きっと母は私を助けに来てくれたのだ」、と思ったのでした。ここから私の元まで、一気にその魂が飛翔して、私の身体を危険から守ってくれた、そう感じて思わず目頭が熱くなったのでした。以上が私の経験した不思議な出来事です。

本当に長々と話を聞いていただき、礼光霊能者には大変感謝をしております。私自身が母のお陰で助かったのだと信じていただけではなく、電話の中で「それはお母様ですね」と礼光霊能者からも言われて、また自然と涙が流れるのを感じずにはいられませんでした。感謝のあまり、再度、天啓のスタッフの方々にもお礼の手紙を出すくらい嬉しかったです。これからは今まで以上に時間を作ってはお墓参りに足を運び、在りし日の母を偲びつつ、毎日を過ごしていこうと思っております。

(愛知県名古屋市 岡崎春日子さん 51歳 会社員)

礼光先生より

春日子さんの危険を救われたのは、疑いも無くお母様でした。お礼のお電話をいただいたときに、霊視によって今のお姿を視させていただきましたが、すでにお母様は完全にあちらへと旅立たれており、非常に優しい心の温もりを残していかれたのを容易に知ることができました。死に目に会えなかったこと、一周忌の法要に参列できなかったこと、体調を崩しているときに自分が事故に遭って孝行できなかったこと、それらについて春日子さんは深くお気になさっておりましたが、私が霊視によりお母様をお呼び出しして直接お話を聞いた限りでは、逆に入院している春日子さんのことを非常に気に掛けておられました。

ですから今回、春日子さんが階段から落ちそうになるのをあちらの世界から見たときに、思わず手を伸ばして背中をつかんだとのことでした。そのとき春日子さんは、拾い上げたお守りから焦げたような臭いを嗅がれたとのこと、それはすなわち、いわゆるあの世とこの世の境界を越えてきたときに起こる燃焼現象なのです。そういったことをひとつひとつ説明させていただくことで、春日子さんの心に残ったシコリや後悔の念をときほぐせたと思います。再びあちらの世界へと戻られ来世への転生準備に入られたお母様から、「良い娘を持って幸せだった」との伝言をうけたまわり、私もまた自分の母のことを思い、ふと目頭が熱くなるのを感じたのでした。