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青森発霊視鑑定

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霊媒事件簿

怨霊の発生源(1)

第1話

イタコである師匠からの要請で、関西地方のとある地方都市へ出掛けた天啓在籍の霊能者の先生。そこで待っていたのは、凄まじい形相の女霊が出ると噂される屋敷と土蔵だった……。

師匠の代理として関西へ出張

怨霊の発生源

私がまだ対面相談の仕事を請け負っていた、昭和末期の頃の話です。当時は表向き、運勢相談の看板を掲げて鑑定をしていたのですが、実際には心霊相談に類する相談事が大半で、時には遠方へ出張してお祓いを初めとした種々の儀式を執り行うこともありました。一応は占い師という肩書きを持ちながら、どうしてこのような仕儀となったのかといえば、それはひとえに私の師匠筋に当たる某女史からの要請に基づくものでした。

その女史は青森陸奥地方でも屈指のイタコと呼ばれた名霊媒で、名声を聞きつけて県内外からの相談客が日夜、引きも切らない状態だったのですが、元々が弱視である上にその頃はすでにかなりの高齢であったこともあり、当人がカバーできない仕事の一部を、私を含む弟子たちが代わりに担当していたというわけです。そしてその多くは今も書きましたように、まず遠方への出張、そして目的地での霊視や霊探査、さらには家屋や各種建物の風水や家相検分、口寄せや浄霊儀式など多岐にわたり、時には案件が長引いて1週間以上も自宅へ帰れないということさえありました。

そんなある日、いつものように師匠の秘書役を務めていた姉弟子に当たる女性から連絡があり、「明日から関西へ行ってくれませんか」と頼まれました。用件の子細を訊くと、土地家屋の検分と必要に応じて浄霊または退魔の儀式を執り行って欲しいとのこと。依頼主の一家はすでに当該の屋敷から退去しているはずなので、ひとまずは現地へ行き、管理役の不動産業者と面会するようにとの指示を受けたのです。念のため、今回の仕事はどのような筋から請け負ったものかと確かめてみると、相手は広大な畑地や山林などを所有する古くからの地主であったが、当初の依頼者当人は病没しており、それを引き継ぐ形で未亡人とその息子たちから「幽霊が出る屋敷を何とかして欲しい」とあらためて依頼された、との説明を受けました。そのような次第で翌日、さっそく特急電車と新幹線を乗り継いで、指定された目的地へ赴いたわけです。

顔の潰れた恐ろしい女の霊が出ると言われ……

現地で私を待っていたのは、どことなく堅気ではない風情を漂わせた、大柄な黒サングラスの男でした。相手は島田(仮名)と名乗り、予想とは裏腹に流暢な標準語を話しました。以前は都内で大手の土地開発業者に勤めていたが、遠縁に当たる大地主、つまりすでに病没していた依頼者から、「こちらで会社を設立して、我が本家とその一族係累の不動産資産の管理を一手に引き受けて欲しい」と頼まれて、その申し出を受ける形で10年ほど前に当地へ移ったとのことでした。他にも複雑な事情がいろいろと隠れているようでしたが、それを知っても詮無いことと思われましたので、話題を肝心の用件へと移しました。すると島田氏は、「じつはね、私も見ちまったんですよ。幽霊ってやつを」と、自らの驚いた表情をこちらへ見せつけるかのように、いきなりサングラスを外して切り出してきたのです。

「まるで生きている人間みたいな質感があったんですが、近づいたとたん、霧のようにファーッと消えちまってね。本当に腰を抜かしました」「つまりそれはその地主さんの屋敷に出たわけですか? 幽霊らしきモノが」「いや、私が見たのは違うんですよ。屋敷ではなくて古い土蔵の方で、です。屋敷の敷地内とは別の少し離れた場所に建っているんですよ、半分朽ちかけたような土蔵がね。家の奥さんの話では、その人が嫁入りする遥か以前から、そこの土蔵に女の幽霊が出る噂があったそうなんですが、それがここ2~3年前から急に本宅の屋内にも現れるようになったんです」

島田氏の話は要領を得ず、経緯を掴むのに少し苦労しました。が、要するに地主の一族を悩ましていた謎の女の霊は元々、別の場所にある廃屋の土蔵に出現していたもので、それがある時期を境に本宅の家屋内でも頻繁に目撃されるようになったと。その容貌は見るからに奇怪、凄絶で、常に血に塗れた白装束を着て現れ、全身も血みどろ。とくに頭部の一部がえぐれているらしく、そこだけ髪が失われてパックリと真っ赤な口を開け、その裂傷は額の下まで達しているために、眼窩から片方の目玉が飛び出している有様だと言うのです。

そのような異形の霊が夜昼の区別なく屋敷内のあらゆる場所に出没するため、これを怖れて使用人なども居着かず、もちろん当主や家人も狂乱状態で、地元の拝み屋を初めとして、神社の神職、僧侶、修験者、果ては大阪や東京在住の著名霊能者などに次々と除霊、お祓いを依頼したそうです。しかし霊現象が鎮まる気配はまるでなく困り果てていたところへ、知り合いのツテで我がイタコの師匠・某女史の存在を知り、当主が自ら青森まで出掛けて面会。その場で後日のお祓いを依頼したものの、わずか数週間後に本人が急病に倒れてしまい、そのまま帰らぬ人となったというわけです。